サムの備忘録

趣味ネタ、時々社会的なテーマ。IT関連のテーマはもう1つのブログに投稿してます。

アンティークコインの需要

「アンティークコイン」の人気が高まっているようだ。

1枚数百万~数千万円で取引される硬貨もあるという。

www.nikkei.com

コイン販売を行うユニバーサルコインズによると、1839年に英国で

発行された「ウナとライオン」という金貨は、2012年に6万ドル程度

だったが、16年は34万7000ドル程度に高騰したとのこと。

 

このような状況に対して、日本貨幣商協同組合は「一部の海外コインの

値上がりはあまりに急激」とコインバブルを懸念している。

 

また、アンティークコインは、不動産や金と違って取引記録が残らず、

第三者から実態が見えにくいことから、資産隠しに悪用されるという

懸念も出ている。

 

アンティークコインに対しては、国税当局も関心を示し始めており、

昨年秋には、首都圏のコイン販売業者に税務調査が入っている。

 

コインを悪用した脱税などはまだ明らかになっていないが、国税幹部は

「資産隠しに使われる可能性はある」と懸念する。顧客名簿や取引記録の

収集など、情報収集に動き始めているようだ。

分業体制を支えるフェロモン

京都大学は、シロアリのもつ、兵隊アリへの分化を抑制する

フェロモンの存在を特定した。

news.mynavi.jp

アリ・ハチ・シロアリなどの社会性昆虫は、採餌・繁殖・巣の建設

カースト分化の制御など、あらゆる社会活動にフェロモンを利用

していると考えられている。今回の研究は、「カースト分化の制御」

に関係するものだ。

 

シロアリの場合、巣の防衛は兵隊アリと呼ばれるカーストによって

行われている。シロアリの兵隊アリは働きアリから分化するが、

兵隊アリの割合が増加すると分化が抑制されることが知られている。

そのため、以前から「シロアリの兵隊アリは、新しい兵隊アリの分化を

抑制するフェロモンを分泌しているのではないか」と予測されてきた。

 

研究チームは、ヤマトシロアリの兵隊アリと働きアリ、それぞれの

体表面にある物質を有機溶媒で抽出し、成分分析を行なっている。

その結果、(-)-β-エレメンと呼ばれるテルペン類が、兵隊アリでのみ

大量に検出された。この物質を「兵隊アリへの分化を誘導した

働きアリ」に与えると、兵隊アリへの分化が抑制されたようだ。

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また、(-)-β-エレメンには、働きアリを集合拘束させる効果や、

昆虫病原菌の成長を抑制する効果もあることもわかったとのこと。

ちなみに、ヤマトシロアリの巣内の卵塊には、シロアリの卵に

擬態している菌(卵擬態菌核菌)がしばしば紛れ込んでいるが、

(-)-β-エレメンではこの卵擬態菌核菌の成長は抑制できなかった。

 

以上の研究結果は、シロアリの兵隊フェロモンには複数の機能

(兵隊アリ分化抑制・働きアリ拘束・抗菌作用)があることを

明らかとするものである。また、兵隊アリで特異的に生産されていた

抗菌物質が、フェロモンとしての機能をもつようになったことを

示唆している。

ブレーキペダルが不要なEV

日産が2017年内に発売するEV「リーフ」は、アクセルペダルから

足を離すだけで完全停止するようになる。完全ワンペダル走行が

導入されたのは業界初だ。

wired.jp

新型リーフには、オプションで「eペダル」というアクセルペダルが

装備されており、このペダルから足を離すと徐々に減速し、

最終的には完全に停止する。また、坂道でペダルから足を離し場合でも、

後進することはない。

 

勿論、ブレーキペダルは用意されるものの、急停車が必要な事態に

備えて装備されているだけに過ぎないようだ。

 

このようなブレーキペダルなしでの運転は、EVに導入されている

回生ブレーキ」と呼ばれる技術によって可能となっている。

 

従来の車では、ブレーキパッドを金属製のディスクに押しつけることで、

運動エネルギーを熱エネルギーに変換し、減速させていた。

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一方、EVの場合では、電気モーターを発電機として機能させ、

運動エネルギーを電気エネルギーに変換することによって、

減速が行われている。これを「回生ブレーキ」と呼ぶのである。

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摩擦熱を無駄に放出する、従来のブレーキパッドでの減速機構と

比較して、回生ブレーキではエネルギーを有効活用できるのである。

 

この回生ブレーキによって、エネルギーのロスの減少による

走行距離の延長と、ブレーキパッドの使用頻度の減少による

メンテナンス費用の減少が、期待できるのだ。

レースを描いたモザイク画

キプロスの考古学者たちが発掘した、幅25メートルを超える

床モザイク画には、ローマ時代の戦車レースの様子が描かれていた。

natgeo.nikkeibp.co.jp

戦車レースは「ヒッポドローム」という競技場で行われるもので、

モザイク画には、馬や騎手の名前も古代ギリシャ語で添えられている。

 

このモザイク画は、キプロスの首都ニコシアから22キロほど離れた

場所にあるアカキという村で見つかったもので、紀元4世紀ごろの

邸宅のギャラリーの一部だと考えられている。

 

今のところ、キプロスから見つかっているモザイク画はこの1つだけで、

ローマ時代の屋外競技場を描いたモザイク画は、他に9点しかない。

また、馬や騎手が単独で描かれることはよくあるようだが、

屋外競技場そのものやレースの様子が描かれるのは、珍しいとのこと。

Jim Carrey: I Needed Color

俳優ジム・キャリーの画家として活動を取材したドキュメンタリー動画

「Jim Carrey: I Needed Color」が公開されている。

gigazine.net

ちなみに、彼の作品は下の画像のように色鮮やかだ。

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ドキュメンタリー動画は下記参照。

vimeo.com

半月板再生の臨床試験

東京医科歯科大学は、軟骨のもとになる細胞を移植して、

損傷した半月板を再生する臨床試験を今月から開始した。

5年後の承認を目指すとのことだ。

yomidr.yomiuri.co.jp

半月板は、クッションの役割を果たす、三日月形をした軟骨だ。

年間約3万5000人の半月板損傷の患者のうち、8割が損傷部分を

切除している。広範囲に切除した場合、関節の軟骨がすり減り、

曲げ伸ばしに障害を生じる変形性膝関節症を起こしてしまう。

 

治験では、損傷した半月板を切除せずに縫い合わせる。関節を包む

滑膜を採取し、軟骨のもとになる滑膜幹細胞を抽出・培養して、

膝に注射する。2年間で成人患者10人に実施し、1年後まで改善状況を

観察する。2013~2015年に行われた臨床研究では、5人に同様の治療を

実施し、半月板の再生が確認されたという。

ハイパーループの試験走行

Hyperloop Oneは、米ネバダ州の砂漠に建設したテストコースで

ハイパーループの試験運転を行い、最高速度時速310kmを記録した。

wired.jp

イーロン・マスクが考案した次世代輸送システム「ハイパーループ」の

実現のために設立された、企業Hyperloop Oneは、7月末に輸送用ポッドの

試運転を実施した。全長約490mのコンクリート製チューブ内で、約5秒で

時速310kmに到達したとのことである。

 

ハイパーループは、磁気浮上技術と真空状態を利用することによって、

高速走行を実現している。磁気浮上技術は磁気のみで物体を浮上させる

技術だが、リニアモーターカーなどの高速鉄道でも採用されている。

 

今回の試運転によってハイパーループの実現に一歩近づいたが、

実用化に至るためには、ほぼ真空の状態を崩さずに乗客や貨物を運ぶ

技術のほか、安く運営するための工夫や、駅の設計・建設、公共機関の

関係者たちから建設の合意などが必要になる。