サムの備忘録

趣味ネタ、時々社会的なテーマ。IT関連のテーマはもう1つのブログに投稿してます。

同性の親から子マウスが誕生

中国の研究機関が、同性のマウス2匹から生存能力のある子を誕生させることに成功した。

www.afpbb.com哺乳類の場合、生殖過程で母親と父親からそれぞれ1組ずつ遺伝子を受け継ぐ。だが、「刷り込み遺伝子」が一方の親からのみ受け継がれ、先天異常の発症や死に至る可能性もある。同性の両親からの遺伝物質を混ぜ合わせる場合においては、子には2組の「刷り込み遺伝子」が受け継がれるリスクがある。

 

今回の研究では、精子卵子の前駆体である始原生殖細胞に似た半数体胚性幹細胞が用いられており、半数体ES細胞の遺伝子構成を改変して「刷り込み領域」を取り除いた。誕生したマウスに関しては、雌のマウス2匹から生まれた個体は子孫も生まれているとのことだが、雄のマウス2匹から生まれた個体は誕生から48時間しか生存できなかったようである。

ハスキー犬の目が青い原因

エンバーク・ベテリナリー社が主導した研究により、遺伝子の変異がシベリアン・ハスキーの青い目に強く関連していることがわかった。

natgeo.nikkeibp.co.jp研究チームは、6000匹を超える犬を対象としてDNA解析を実施した。ちなみに、対象となったのは、飼い主が遺伝子検査キットを購入し、犬種や健康リスクを調べた犬たちだ。

 

解析の結果、18番染色体にあるALX4遺伝子の近くで生じた遺伝子の変異によって、色素生成能力が低下し、シベリアン・ハスキーの目は青くなったとわかった。また、遺伝情報の断片が重複するこの変異は、まだら模様のオーストラリアン・シェパードの青い目にも関連している。

f:id:samsoda:20181013134100j:plain

青い目が確認されている犬種はいくつも存在するが(オールド・イングリッシュ・シープドッグ、ボーダー・コリー、ウエルシュ・コーギー・ペンブロークなど)、これらの犬種の場合、青い目は潜性形質として受け継がれるため、潜性遺伝子が2つ必要になる。なお、人間の場合は、HERC2とOCA2という2つの遺伝子によって青い目が生じている。

世界最長の直行便の運航再開

シンガポール航空は、5年ぶりに「世界最長の直行便」の運航を再開した。

www.jiji.comこの直行便は、シンガポールとニューヨークを結ぶ航空路である。総距離は1万6700キロで、飛行時間は約19時間に及ぶ。フライト中に操縦士には最低8時間、他の乗務員には最低4時間の休息が義務付けられているので、乗員は操縦士2人 / 副操縦士2人 / 客室乗務員13人となっている。

 

使用機体はエアバスの超長距離型機「A350-900ULR」とのことであり、同サイズの機体と比較して燃費を25%改善している。なお、同機は9月に納入されたばかりで、今回が世界初の就航となる。

 

座席数161席のうち、ビジネスクラスが67席、プレミアムエコノミー94席となっている。通常のエコノミークラスは提供しない。ストレス軽減のため、客室の天井は通常よりも高く、窓も大きく、照明にも時差ぼけ防止効果のあるものを採用している。また、機内食に特別な健康メニューを提供するほか、1200時間分に相当する映画やテレビ番組も用意しているとのこと。

ポーランド最古の人骨の分析

ポーランド最古の人骨は、巨大な鳥の餌にされたネアンデルタール人の子供の骨だったことが、明らかになった。

www.cnn.co.jp見つかったのは5~7歳のネアンデルタール人のものと推定される手の指の骨2本で、発見時は動物の骨と一緒になっていた。指の骨の表面は多数の穴で覆われていたが、大きな鳥の消化器官を通過した結果だったとのこと。なお、保存状態が悪かったため、DNA鑑定はできなかった。

 

骨は、キエムナ洞窟の深さ約2.7メートルの地層から発見された。なお、ネアンデルタール人が使っていた石器も一緒に出土している。

就活ルール廃止を正式に発表

経団連の中西宏明会長は、就職活動の時期を決める「就活ルール」を廃止すると正式に発表した。

www.nikkei.com就活ルールは拘束力がないので、ルールを逸脱して選考活動を進める企業が多く、形骸化が指摘されてきた。

 

2021年春入社以降の学生を対象とするルールについては、政府が主導してつくる形式に変わる見通しだ。大学3年生の3月1日に説明会を解禁し、大学4年生の6月1日に面接を始める現行の日程を維持するとみられる。

EDに関係する遺伝子変異特定

勃起不全(ED)の一部要因とみられる遺伝子変異を特定したとする研究論文が発表された。

www.afpbb.comこの変異複製を持つ男性のEDの発症リスクは、一般男性よりも26%高いようである。また、この複製が二つある場合では、リスクが59%高まる。ちなみに、EDリスクの約3分の1は遺伝的な要因と関係しているが、研究チームが特定した遺伝子変異はこれらのリスクの2パーセントを占めるという。

 

また、肥満・糖尿病・循環器の疾患にはすべて遺伝的な要素があり、EDとも関係がある。研究チームがヒトゲノムの中で特定した領域は、肥満や糖尿病などのリスク要因からは独立して作用しているとみられる。そのため、この遺伝子座にある変異をターゲットにした新たな治療法を開発することにより、現在の治療法では効果を得られない患者にも治療を提供できる可能性がある。

アルツハイマーに遺伝子治療

東京医科歯科大の岡沢均教授らのチームが、アルツハイマー病の遺伝子治療法の開発に乗り出す計画である。

yomidr.yomiuri.co.jpアルツハイマー病は、異常なたんぱく質アミロイド β 」が脳内に蓄積することにより、神経細胞が死滅してしまう。そのアミロイドβが溜まり始める前に、シナプスの形成を促す蛋白質が減ることが判明している。この蛋白質を作る遺伝子をアルツハイマー病のマウスに投与したところ、シナプスが正常に作られ、記憶力も回復したという。