サムの備忘録

趣味ネタ、時々社会的なテーマ。IT関連のテーマはもう1つのブログに投稿してます。

ゼイネル・ベイの霊廟

ゼイネル・ベイの霊廟が新しい場所へ移設された。

natgeo.nikkeibp.co.jp

ゼイネル・ベイの霊廟は、白羊朝の君主ウズン・ハサンが、

戦死した息子ゼイネル・ベイをまつるために1475年に造らせたものだ。

 

この霊廟は、歴史的なアナトリア建築の特徴を持っており、

二重構造のドーム部分や精巧なタイル細工が特徴的な建築物である。

大きさは、高さ15メートル、直径7.5メートル。

 

チグリス川を見下ろす高台に建てられていたので、

地域の観光名所のひとつにもなっていた。

 

今回のハサンケイフ文化公園への移設は、

イリス・ダムの稼働による水没に対応するための措置だ。

 

移設作業は3時間半以上かけて無事に完了し、

地震対策のために免震システムも設けたとのことである。

 

今後は、霊廟は引き続き修復作業が行われる。

ゼイネル・ベイの遺骨は、今までは盗掘を避けるために

別の場所に保管されていたが、再び霊廟に祭られる予定だ。

 

ほかにも8カ所の遺跡建造物が、ハサンケイフ文化公園に

移設される計画があるものの、実行されるかどうかは不明だ。

「イリス・ダムの稼働が1日遅れると、百万ドルの損失が生じる」と

言われているので、移設のために残された時間はあまりない。