高次の意識状態
LSDなどの幻覚剤を用いることで、通常の感覚を
卓越した知覚が得られることが科学的に証明されたようだ。
今回の研究により、サイケデリックな薬物の影響下にある脳は、
通常よりも統合性に欠け、予測しづらくなることがわかった。
このような状態は「高次の意識状態」と呼ばれている。
高次の意識状態では、視覚に関する脳の部位が活性化し、
「神経活動の多様性」が増加するということだが、
通常の状態よりも優れているというわけではない。
では、どのような状態であるのかというと、
起床時よりもさらに脳神経の繋がりが多様化した
状態であるというだけなのだという。
サイケデリックな薬物の影響下で意識が拡大するときに
癒しの効果が見られることは知られているので、
今回の研究などを通じて理解を深めることによって、
鬱病の治療に役立てることができるかもしれない。