ヤドカリに成りすますイカ
琉球大学の研究チームによって、コウイカはヤドカリの真似をして
成り済まそうとすることが発見されたとのこと。
動画はリンク先から確認可能。
今回の研究の中心となった岡本光平氏は、このコウイカの行動を、
獲物に警戒されないようにするためか、捕食者から身を守るためでは
ないかと考えているようだ。
ヤドカリは小型の魚や軟体動物を襲ったりしないので、
ヤドカリに擬態すればコウイカは警戒されずに獲物に近づくことが
できるはずだと岡本氏は話している。
また、硬い殻を持っているように擬態できるので、
捕食動物から身を守ることにもつながるだろうとも推測している。
狩りの状況を調べたところ、ヤドカリに擬態したトラフコウイカは、
擬態しない個体に比べて2倍の魚を捕まえることができたとのこと。
今回の研究で使ったトラフコウイカは研究室で生まれた
個体であるので、実際に観察して学んでいるのか、
もともと遺伝子にプログラムされているのかは、不明のようだ。
ちなみに、ウッズホール海洋生物学研究所の生物学者
ロジャー・ハンロン氏による過去の研究では、コウイカの擬態は
視覚情報を基にしていることが確認されている。