死のピラミッドとトンネル
テオティワカンで2番目に大きな建造物である「月のピラミッド」の
地下で、秘密のトンネルが発見された。
「月のピラミッド」には生け贄として捧げられたと推測される
人間や動物の死体が埋葬されていたことから、生贄の儀式に
使われたと考えられており、「死のピラミッド」とも呼ばれている。
今回発見されたトンネルは、その「月のピラミッド」の地下に存在し、
「ケツァルコアトルの神殿」の地下で見つかったトンネルなどと類似
していた。このトンネルについて、「死後の世界を表現したもの」と
研究者たちは考えているとのこと。
ちなみに、アステカの信仰において、死後の世界は地下で9層に
分かれており、死者の魂は犬とともに各層で試練を受けながら
最下層の「ミクトラン」に向かうものとされていた。
ケツァルコアトルの双子であるショロトルは、ミクトランへの旅を
手助けをするとされた。