観測史上最小のミニ恒星
英ケンブリッジ大などの研究チームが、観測史上最小となる恒星を
発見した。直径は太陽の10分の1以下で、土星とほぼ同じ大きさだ。
この天体は、南半球のレチクル座(赤経・3h50m / 赤緯・-63°)の方角に、
地球から約600光年離れた距離に位置している。
また、2つの恒星で構成される連星だ(この天体は小さい方の恒星)。
天体が発する光を直接検出することはできなかったようだが、
大きい方の恒星の前を光が横切るときの変化などを分析すると、
質量は土星の約280倍と推測される。質量がこれより小さいと、
暗い褐色矮星になることが知られている。
上記の質量は太陽の約8%にあたるが、質量が太陽の2割以下の
小さな天体は観測が難しく、わかっていないことが多いという。