コウモリの結合双生児
結合双生児のコウモリが、ブラジル南東部のマンゴーの木の下で
発見された。コウモリの結合双生児が見つかるのはこの標本で3例目。
発見時には既に死んだ状態であったとのこと。
生き残れる個体がほとんどいないためか、人間以外の動物で結合双生児が
見つかることは非常に珍しい。人間の場合でも、80%超という高い割合で
結合双生児は致死的状態にあるといわれている。
今回発見された標本について、アルビテウス(Artibeus)属の赤ちゃんだと
研究者たちは考えている。また、胎盤が付いたままの状態であったため、
出産の際に死んだか、死産だったようだと推測している。X線写真からは、
2匹のオスの頭と首は別々だが、背骨が下の方で1つになっているのがわかる。
心臓も別個に持っていて、大きさはほぼ同じだ。