アンティークコインの需要
「アンティークコイン」の人気が高まっているようだ。
1枚数百万~数千万円で取引される硬貨もあるという。
コイン販売を行うユニバーサルコインズによると、1839年に英国で
発行された「ウナとライオン」という金貨は、2012年に6万ドル程度
だったが、16年は34万7000ドル程度に高騰したとのこと。
このような状況に対して、日本貨幣商協同組合は「一部の海外コインの
値上がりはあまりに急激」とコインバブルを懸念している。
また、アンティークコインは、不動産や金と違って取引記録が残らず、
第三者から実態が見えにくいことから、資産隠しに悪用されるという
懸念も出ている。
アンティークコインに対しては、国税当局も関心を示し始めており、
昨年秋には、首都圏のコイン販売業者に税務調査が入っている。
コインを悪用した脱税などはまだ明らかになっていないが、国税幹部は
「資産隠しに使われる可能性はある」と懸念する。顧客名簿や取引記録の
収集など、情報収集に動き始めているようだ。