サムの備忘録

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火星移住の実現可能性

イーロン・マスクの火星移住計画の実現可能性と課題について、

イタリア宇宙機関のチーフ・サイエンティストが検証したようだ。

wired.jp

イタリア宇宙機関(ASI)のエンリーコ・フラミーニ氏は、

火星を「人類が移住できる可能性のある太陽系唯一の惑星」

と主張している。その理由は、火星には水があり、地球の

3分の1に相当する重力があるからだ。

 

エネルギーについても、小型原子力発電所

ソーラーパネルによって確保可能だとしている。

 

また、フラミーニ氏は課題についても言及している。

 

1点目は、帰還の問題だ。完全自動での火星からの離陸を、

人類はまだ試したことがないことや、火星着陸の技術が

十分でないことを指摘している。火星に人類を送る前に、

まずは火星への無人の往復ミッションを成功させなければ

ならないということのようだ。

 

2点目は、通信システムの問題。火星では、地球と通信する際に

約20分の無線の遅延が存在し、太陽が火星と地球の間に位置する

ときは、あらゆる通信が不可能になる。そのため、人間を

派遣する前に、信頼できる通信システムをつくる必要がある。

 

3点目は、放射線の防御方法だ。火星には放射線を防御できる

磁場が存在しないため、局所的な防壁を開発することが

必要とのこと。

 

火星までの移動手段をどうするかも問題であり、これには

リサイクルしやすさと拡張性が重要だが、フラミーニ氏は

「マスクの提案する推進ロケットは正しいです」と説明する。

「提案されている推進ロケットは、わずか3カ月で火星に

到着するだろう」とのことである。

 

マスクの見通しによると、2019年までに、乗組員の選別と訓練、

推進装置やシステムの開発が終わるという。2019〜2023年に

かけてテストが行われるとして、順調に計画が進めば、

早くて2030年代前半には火星への進出が可能になりそうだ。