海洋保護区での密漁
海洋保護区に指定されている海域で、密漁船が拿捕された。
この密漁船は中国船籍の「フー・ユアン・ユー・レン 999」で、
今回の事件で押収されたサメの量はガラパゴス史上最多。
拿捕された「フー・ユアン・ユー・レン 999」には数千匹ものサメが
積まれており、絶滅危惧種のアカシュモクザメなども含まれていた
とのこと。この船については、船団の母船で、漁獲をとりまとめる
冷蔵運搬船なのではないかと推測されている。
ガラパゴス海洋保護区は、一切の漁業が禁じられており、
捕獲・売買・輸送・無許可の横断は違法。しかし、世界で最も
サメが多い海域でもあるため、サメを狙った密漁が後を絶たない。
ガラパゴス海洋保護区は世界で最も手厚く保護されている海域だが、
経済危機にあるエクアドルにとって、生態系の保護に必要な設備を
備えることは困難であり、密漁組織に対抗できていない状況だ。