サムの備忘録

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四翼恐竜セリコルニス

新種恐竜「セリコルニス・スンゲイ」(Serikornis sungei)の化石が

中国で発見された。この恐竜は4つの翼を持つが、飛べなかったようだ。

natgeo.nikkeibp.co.jp

イメージ図は下記のとおり。体の大きさは現代のキジとほぼ同じだ。

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古生物学者ユリス・ルフェーブル氏によれば、セリコルニスには

小羽枝(空気抵抗を利用するための微細構造)が、ほかの四翼恐竜

とは違って一切見つからなかったとのことだ。

 

そのため、「羽毛を持っていても飛行はできない」初期の

四翼恐竜の下位グループに、セリコルニスを加えることを、

ルフェーブル氏のチームは提案している。

 

また、セリコルニスの翼に生えた羽には、飛行に用いるために

必要なだけの軽さと硬さはないようだ。

 

飛行できないとなると、セリコルニスのもつ羽には何の役割が

あったのかが問題になるが、防寒・防衛・コミュニケーションに

用いられていたのではないかと専門家は考えている。この考えに

基づくと、四肢の羽も最初は飛行と関係なく進化したことになる。

 

しかし、「セリコルニスが飛べなかった」という説に対して、

古生物学者マイク・ベントン氏は「証拠が乏しい」と主張しており、

「四翼恐竜は飛行の起源である」という説を支持している。

 

ルフェーブル氏も、セリコルニスが滑空できた可能性は

否定していないが、飛べたかどうかとはまた別の話だとしている。