豊臣秀吉が小出秀政に送った自筆文書が、熊本県で発見された。
兵庫県姫路市の県立歴史博物館の「ひょうごと秀吉」展で、
11月26日まで展示される。
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サイズは縦23センチ、横30センチ。「ありけんハ」という名の
下級武士に五人扶持を与えよと、家臣の小出秀政に命じる文書で、
秀吉の花押があった。
五人扶持とは、5人を1年間養えるほどの俸禄で、現在の100万円ほどの
価値だ。県立歴史博物館の前田学芸員は「当時の年収としては少なく、
少額の俸禄であっても直接伝える秀吉のまめな性格が表れている」とみる。
文書上には天正10年3月10日の日付も記入されており、
これは秀吉が姫路城主だった時期にあたる。姫路城主時代の
自筆文書は、これまでに数点しか確認されておらず、
俸禄を記した文書も珍しいという。