筋強直性型の発症の仕組み
筋ジストロフィーの中で最も患者数が多い「筋強直性ジストロフィー」
の発症の仕組みを解明したと、大阪大の中森雅之助教らのチームが発表。
筋強直性ジストロフィーの患者数は国内で1万人以上とされているが、
根本的な治療法は存在しない。患者の遺伝子からは、共通する特徴が
見つかっていたものの、発症の仕組みは不明だった。
今回、重症患者から採取した筋肉の細胞を調べた結果、インターロイキン6
というタンパク質が作られていることがわかった。これには激しい免疫反応
を引き起こす作用があり、筋肉を維持するバランスを崩しているとのことだ。
インターロイキン6の働きを抑える薬は、関節リウマチの治療で
既に用いられており、応用が期待できるという。