マダニ感染症に有効な治療薬
マダニによるウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)の
感染者に対して、インフルエンザ治療薬「アビガン」(ファビピラビル)
を投与したところ、一定の効果が得られたことが発表された。
yomidr.yomiuri.co.jpSFTSに感染すると、2週間の潜伏期間を経た後、発熱・頭痛・嘔吐 など
の症状が表れる。重症化すると命にかかわるが、現時点ではワクチンや
有効な治療法は存在しない。国立感染症研究所によると、2013年以降、
315人の患者が報告され、60人が死亡している。
臨床研究においては、10人の患者に対してアビガンを5~14日服用させた
とのことである。結果は、8人の患者には血小板が速やかに増えるなどの
効果が見られたようだ。2人は死亡したが、既に多臓器不全に至っていた
ためであると分析されている。
臨床研究は継続中で、承認のための治験は来年の開始が検討されている。