湖底に沈んだ古代の要塞遺跡
トルコ東部のワン湖の湖底から3000年前の要塞の遺跡が見つかった。
natgeo.nikkeibp.co.jp遺跡はほぼ1キロメートルにわたって広がっていることが報告されている。
また、3~4メートルほどの要塞の壁を目視で確認できたという。要塞の
廃墟の構造は、石を積み上げただけのものから、きれいに敷き詰められた
壁まで様々だった。
調査チームが目視で判断したかぎりでは、遺跡は3000年ほど前のものと
見られ、ウラルトゥ王国の時代に作られたものだろうと推測されている。
なお、ウラルトゥは、現在のトルコ・アルメニア・イランにまたがる
古代国家で、ワン湖はその中心地だった。そのため、ウラルトゥ最古の
記録となる碑文なども見つかる可能性もある。また、湖の周辺部からは、
まだ沈んでいない大規模な村の遺跡などが見つかる可能性もある。
考古学者とダイバーたちは、この古代の廃墟の解明を進めるために、
さらに湖の調査を続ける予定だ。