ヤスデの集団の生存戦略
ヤスデは、世界各地に生息する節足動物の仲間で、交尾シーズンや
狩りを行うときに集団を形成する種がいる。また、捕食者から身を
守るために、寄り集まって移動する種がいることも確認されている。
natgeo.nikkeibp.co.jpヤスデは栄養豊富な土壌で育ち、雨期に活発になる。卵から孵化した後、
生まれたばかりのヤスデは1匹で歩き回るようなことはせず、有機物に
覆われた土を求めて集団で移動する。その理由は、有機物は日の当たる
場所に多く、そのような場所では敵に見つかりやすいからだ。
相手がアリ程度であれば、ヤスデの集団の壁に阻まれて自ら去っていく。
相手が大きな捕食者の場合は、一時散開して逃亡後に集団を再構築する
という、別の作戦に出る。