群大病院の手術死再発防止策
同じ医師の手術後に患者の死亡が相次いだ問題に関して、群馬大学病院
は再発防止策の一環で、患者へのインフォームド・コンセントの内容を
録音する取り組みを始める。
yomidr.yomiuri.co.jpこの取り組みは遺族側の要望に応えたもので、同病院は来年1月21日
と22日に遺族への説明会を開き、正式に謝罪して改革状況を報告する。
この問題では、第三者の調査委員会が医師の説明や記録が不十分と指摘
しており、遺族会はインフォームド・コンセントの録音や手術の録画
などの改善策を今年11月に申し入れた。
インフォームド・コンセントの録音は、患者自ら行うケースは多いが、
同病院では、病院側がレコーダーを用意し、同意のもとで録音する。
また、手術の録画は既に難しい手術に対しては行われているが、今後、
対象を拡大する。将来的には、録音・録画したデータを電子カルテに
保存できるようシステムを改める。
手術の死亡率など治療成績については、病院のデータを患者に開示し、
病院のサイトで公開。各医師の成績開示については明示しなかった。
さらに、来年度から、市民向けの講演会などを行う「患者安全の日」
を設けることも計画している。