サムの備忘録

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古唐津の原材料は砂岩か

唐津焼は粘土から作られた陶器であると一般的にはいわれているが、初期の古唐津は磁器の技術を用いて砂岩から作陶された可能性もあるとのこと。これは「古唐津砂岩説」という説だ。

www.nishinippon.co.jp唐津の特徴は「水漏れしない」ことにある。一方、現代の唐津焼は水漏れする場合がある。そのため、古唐津唐津焼の間には大きな違いがあると見る向きもあった。

 

唐津桃山時代から江戸時代初期にかけて生産されていた。豊臣秀吉文禄・慶長の役よりも少しばかり前に、波多氏の元に渡来した陶工集団が「割竹式」の登り窯で日用の皿や瓶を焼いたことが古唐津の草創期にあたるといわれている。磁器の原料の陶石が発見されたのは1610年代であるため、当時の陶工は、陶石の代わりに砂岩を使ったのではないかと考えられているのだ。なお、「献上唐津」が生産されるようになってから、昭和初期に中里無庵によって復興されるまでの期間は、技法が途絶えていた。