生殖器で呼吸するカクレガメ
オーストラリア北東部に生息するカクレガメは、ロンドン動物学会の絶滅危惧種リストに加わっている。
www.cnn.co.jpカクレガメは、総排出腔によって排泄や生殖を行うが、この総排出腔は呼吸にも用いられる。このような生物学的機能により、最大3日間にわたり水中に留まることが可能だという。また、グリーンのモヒカンも備えているが、これは長時間の水中滞在によって藻が成長したものだ。
このカクレガメは、ペットとして飼われる事例が多かったため、90年代に種として認定されたときには既に絶滅の危機に晒されていた。性的成熟に25~30年の長い時間がかかることや、絶滅の恐れの判明が遅れたことから、非常に深刻な状態におかれているのである。
ロンドン動物学会による絶滅危惧生物の調査では、カクレガメは爬虫類のリストで29番目に入っている。最上位はマダガスカルヨコクビガメで、食用や売買目的の乱獲で絶滅の危険にある。