2018-05-04 アスピリン常用と膵癌リスク Medical アスピリンの常用により、糖尿病患者の膵癌リスクが低下する可能性があることを示す研究結果が発表された。 medical-tribune.co.jp研究グループは、Health Professionals Follow-up Study(HPFS)とNurses' Health Study(NHS)の参加者計14万1,940例を対象に、アスピリンまたは非アスピリン系NSAIDの使用と膵癌リスクとの関係を検討した。また、膵がん診断前の血中サリチル酸濃度を評価するため、膵癌症例396例と背景をマッチさせた非膵癌784例のコホート内症例対照研究を行った。 解析の結果、アスピリンまたは非アスピリン系NSAIDの使用と膵癌リスクとの関連は認められなかった。一方、サブグループ解析では、糖尿病患者のアスピリン常用は膵癌リスク低下と関係していた。症例対照研究では、診断前の血中サリチル酸濃度と膵癌リスクとの関連は見られなかった。