パフィンは蛍光生物だった
体表面に青い光などがあたると違う色の光を放出する能力を「生物蛍光」というが、このような能力を持つ蛍光生物は180種類以上が報告されている。それにパフィンが新たに加わった。
natgeo.nikkeibp.co.jp英ノッティンガム大学で鳥の遺伝について研究しているジェイミー・ダニング氏が、パフィン(ニシツノメドリ)のクチバシにブラックライトを照射したところ、ネオンのように輝きはじめたとのことである。
この発見に対して、カナダのニューブランズウィック大学の鳥類学者トニー・ダイアモンド氏は、未公表だった「死んだパフィンが蛍光に光る」というデータを、ダニング氏の新発見と合わせて発表できないか申し入れた。なお、パフィンの蛍光についての論文は、現在科学誌の査読段階だ。
研究チームは次の段階として、生きたパフィンのクチバシも蛍光を放つのかを確かめようとしている。また、実験にあたって、紫外線の照射はパフィンの目を傷つけてしまう可能性を考慮して、パフィン用サングラスの開発をはじめたとのことだ。