新型犬インフルエンザの発見

新型の犬インフルエンザ「パンデミックH1N1」が、中国南部で発見された。

natgeo.nikkeibp.co.jp犬インフルエンザウイルス（CIV）は、存在が確認されてから20年も経っていない、新しいウイルスである。かつては馬にしか見られなかった「H3N8」や、鳥から感染が拡がった「H3N2」の存在が確認されている。感染した犬には、人間と同様に、鼻水・食欲不振・運動能力の低下・発熱などの症状が出る。

今回発見された「パンデミックH1N1」は、2009年に大流行し、米国で6000万人以上の感染者と1万2000人以上の死者を出した豚インフルエンザと関連している。ちなみに、豚と人間の場合は、両者の細胞に類似点があるため、感染しやすいといわれている。一方、豚から犬への感染は起こりにくいと考えられていた。

現時点では、人間に感染できるようには変異していない。また、犬インフルエンザの種を超えた感染は、犬から猫にしか起こっていない。そのため、犬から人間へ感染が拡がる心配はしばらくの間はないとのことである。