サムの備忘録

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福浦港と渤海国の歴史的関係

志賀町日中友好協会の事前勉強会において、金沢学院大の小嶋芳孝特任教授が、「渤海国の歴史と遺跡」というテーマで講演を行った。

www.chunichi.co.jp渤海国は、現在の中国・吉林省付近で建国された国家であり、最盛期には朝鮮半島北部から中国東北部を支配した。727年に渤海使節が渡来して以来、日本とも交流があった。また、福浦港は、奈良時代から平安時代にかけては「福良」と呼ばれ、渤海使遣渤海使を乗せた船の出港基地として使われていた。

 

小嶋氏は、「現在の福浦港辺りには三百人以上が泊まれる施設があった。造船所もあったはず。当時の日本では博多に匹敵するぐらいの外国人がいただろう」と述べている。その根拠は、772年に遭難した渤海人325人を福良に一冬収容したという記録や、渤海船建造のための木材を確保する目的で、883年に「羽咋郡福良泊」の山木伐採禁止を能登国が命じられたという記録にあるようだ。