サムの備忘録

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脳への刺激で暴力衝動を抑制

ペンシルベニア大学南洋理工大学の研究によると、脳への物理的な刺激を与えることで、身体的暴力や性的暴行の衝動を抑制できる可能性があるとのことだ。

www.cnn.co.jp暴力的な人の「前頭前皮質」には欠損がある場合が多いことは、これまでの研究で既に指摘されていた。今回の研究においては、この部位に刺激を与える実験を行った。被験者は健康な成人81人だ。

 

実験の第1段階では、被験者の半数には「経頭蓋直流刺激」を20分間行い、残る半数には弱い電流を30秒間流した。第2段階では、下記の2つの場面を被験者に想像させ、各場面で自分が暴力的な行動に及んでいた可能性を10段階で判定させた。

 

1. 2年前から交際している女性と夕食に出かけた際、自分が席を外した隙に、友人が彼女から電話番号を聞き出そうとした。発見後、友人と口論になり、相手の頭をビール瓶で殴りつけた。

 

2. 彼女との初デート。アパートで映画を見ながらキスを交わし、親密度がさらに深まりそうになったところで、女性に拒まれた。何度も抵抗された後、性的暴行へと及んでしまった。

 

結果、「経頭蓋直流刺激」を受けた被験者が暴力に及んでいた可能性は、後者の被験者に比べて低いことがわかった。