甲羅を持たない初期のカメ
中国貴州省で見つかった2億2800万年前のカメの化石について、甲羅を持たない新種であることが判明した。なお、歯のない嘴は備えていたという。
www.cnn.co.jp新種に付けられた名前は「エオリンコケリス・シネンシス」で、「中国で見つかった嘴のある最古のカメ」という意味だ。大きな肋骨を備えていたが、この肋骨は甲羅の形成へとつながることはなかったと思われる。
現代のカメは、甲羅と嘴の両方を備えている。これまで発見されていた種には甲羅を持つが嘴は有していないものもいたものの、エオリンコケリスは嘴を発達させていた。これは、別々の時期に独立した形で各部の特徴を進化させる「モザイク進化」の好例だという。