サムの備忘録

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ヒッグス粒子の崩壊を確認

CERNのATLAS検出器によって、ヒッグス粒子のボトムクォークへの崩壊が観察された。

natgeo.nikkeibp.co.jp1960年代、物理学者のフランソワ・アングレール氏やピーター・ヒッグス氏らは、「標準モデル」をアップデートして、「現在の宇宙はヒッグス場の中に浸っており、ヒッグス場と相互作用する素粒子は2種類存在する」という理論を提唱した。この理論によると、素粒子に質量を与える要因は「ヒッグス場の中を移動するときの抵抗」であるということになる。

 

ヒッグス粒子については、大型ハドロン衝突型加速器LHC)によって2012年に発見されているが、「標準モデル」のヒッグス粒子とまったく一致すると証明されたわけではなかった。

 

「標準モデル」ではヒッグス粒子は「クォーク」(アップ・ダウン・トップ・ボトム・チャーム・ストレンジの6種類)と呼ばれる素粒子に崩壊する可能性が予言されているが、 実際のヒッグス粒子がボトムクォークへと崩壊する過程が観察されたことによって、理論が現実と一致することが示された。

 

ちなみに、ヒッグス粒子が崩壊するとき、クォークと反クォークが生じ、粒子の電荷の合計がゼロにならなければならない。さらに、質量についても、約58%の確率でボトムクォーク‐反ボトムクォークの対になる。