チャレアーダは動物虐待か
メキシコの馬術競技「チャレアーダ」に対して、動物虐待ではないかとの指摘を行っている人がいるようだ。
natgeo.nikkeibp.co.jpチャレアーダは、9つの技術(スエルテ)を競う馬術競技である。この競技にはアクロバティックな動作を伴うため、「メキシコ版ロデオ」と呼ばれることも多い。歴史はとても長く、メキシコがスペインの植民地だった17世紀初めころの馬術大会が、チャレアーダの原型となった。
米テキサスA&M大学准教授アシュリー・ワッツ氏によれば、馬術競技による馬への負担は人間のアスリートの筋肉にかかる負担と同等だという。馬がけがを抱えていなければ安全であるようだが、酷使と反復動作が原因の関節炎など、健康被害をもたらすケースもあるとのことである。
また、「フレノ」と呼ばれるハミへの批判もある。フレノは、真ん中でカーブしており、てこの原理を利用しているため、とても小さな圧力でより大きな圧力が馬の舌にかかるのだ。
このような批判に対し、「目に見えない人種差別」が原因で、チャレアーダは不当に標的にされているとの声もある。