サムの備忘録

趣味ネタ、時々社会的なテーマ。IT関連のテーマはもう1つのブログに投稿してます。

抗生物質と成長

複数の研究によって、子供の出生前後は抗生物質

投与すべきでないという可能性が示された。

wired.jp

「Nature Communications」に掲載された論文では、

低用量のペニシリンを出生前後のマウスに投与し、

体内に存在する微生物を排除してしまうと、

血液脳関門と脳内の化学組成に変化が生じることが

報告されている。

 

また、ペニシリンを投与されたマウスは、成長すると

通常の個体よりも攻撃的になり、社会行動に

支障をきたしていることもわかったとのことだ。

 

腸内細菌の存在によって脳に変化が生じる可能性は、

マウスのみならず人間の場合でも示されているので、

人間の子供にも出生前後は抗生物質を投与すべきでは

ないのかもしれない。

 

ニュージーランドの研究チームが発表した論文でも、

生後1年以内の抗生物質服用と、

7歳と11歳の時点での問題行動・抑うつ症状の間には

相関関係がみられることは報告されている。