インド初の完全な魚竜化石
インド西部のグジャラート州ロダイ村で、ほぼ完全な状態の
魚竜の化石が発見された。インドでジュラ紀の魚竜の化石が
発見されたのはこれが初だ。
この化石は、魚竜のほぼ完全な骨格で、年代は1億5200万年と推定される。
今回見つかったものの大きさは小型のボートほどもあった。
魚竜はイルカやクジラのような外見をしており、硬い鱗に
覆われた魚や殻を持つアンモナイトなどを食べていた。
なお、今回見つかった魚竜は、大陸北部の魚竜と近い類縁関係に
あることが明らかになっている。このことは、魚竜が世界的規模で
分布していた証拠であり、ゴンドワナ大陸の海路からインド西部
・マダガスカル島・南米大陸へと広がっていった可能性を示している。
魚竜化石の多くは北米とヨーロッパで発見されており、大陸の南部で
見つかることは非常にまれだという。この発見によって、魚竜の進化と
生物地理学に関する多くの秘密が解き明かされる可能性がある。