遺伝子ドーピングの禁止
WADAが発表した「2018年禁止薬物リスト」に、遺伝子ドーピング
に関する条項が追加された。WADAは遺伝子ドーピングを2003年に
禁止したが、今回の改定で医学的に問題のない技術も含めて禁止となる。
下記が今回追加された条項だ。
体力増強の可能性をはらむ下記操作を禁じる:
1. 核酸ポリマーや拡散類似体ポリマーの使用
2. ゲノム配列を組み替える遺伝子操作物質の使用、転写、遺伝子発現のエピジェネティックな編集
3. 普通の細胞、遺伝子組み換え細胞の使用
筋ジストロフィーの原因を取り除く遺伝子操作を筋肉増強に使用する
などの、これまでグレーとされていた行為が、上記の条項によって
今後は違反として扱われることになる。
WADAが把握している限りでは、遺伝子ドーピングのスポーツ選手は
まだ確認されていないため、将来的に遺伝子操作技術が実用化される
ことを見据えて、先手を打った形になる。