サムの備忘録

趣味ネタ、時々社会的なテーマ。IT関連のテーマはもう1つのブログに投稿してます。

フクロネコが豪本土に復帰

小型有袋類フクロネコ(Dasyurus viverrinus)は、オーストラリア本土では絶滅していた種だが、飼育されていた個体がはじめて野生に戻された。この再導入プログラムによって、現在20匹ほどのフクロネコがブーデリー国立公園周辺に生息している。

natgeo.nikkeibp.co.jpフクロネコはオーストラリア南東部に生息していたが、本土では半世紀以上前に姿を消した。原因は、伝染病の拡大と、大陸へのキツネの持ち込みだ。また、人間が生息地を破壊したことも絶滅に拍車をかけた。なお、キツネの生息していないタスマニアでは、現在でも生息している。

 

野生に戻したフクロネコには、GPSを埋め込んだ首輪が付けられており、公園の職員や大学の生態学者が今後3年間モニタリングすることになる。捕食者である外来のキツネについても追跡する予定。

 

今回の再導入によって本土での個体数が自然回復することを、保護活動家は期待している。また、タスマニアの保護区拡大によって、フクロネコは毎年40匹増えると予想されており、2019年と2020年に40匹ずつ野生に戻す予定だ。