サムの備忘録

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iPS細胞の癌誘発リスク低減

iPS細胞を作製時に用いられる山中因子(OCT3/4、SOX2、KLF4、c-MYC)のうち、c-MYCにはがん誘発リスクが存在する。しかし、c-MYCの代わりにDLX4を用いることで、ガン誘発リスクを低減できる。

news.mynavi.jp岐阜大の手塚准教授は、山中伸弥教授との共同研究において、皮膚繊維芽細胞と比べて歯髄細胞はiPS細胞誘導効率が高いことを発見。その後、10代の人の歯髄細胞は20代以上の歯髄細胞よりもiPS細胞を樹立しやすく、DLX4遺伝子が顕著に発現していることに着目し、 DLX4がiPS細胞の誘導効率を高めていることを突き止めた。

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この成果は「Scientific Reports」に掲載され、DLX4等を用いたiPS細胞作製方法として特許が出願されていた。特許は米国で成立しており、近く欧州でも特許が成立する見込みだという。