サムの備忘録

趣味ネタ、時々社会的なテーマ。IT関連のテーマはもう1つのブログに投稿してます。

エジプト王子の渇いた叫び

エジプト首都カイロの考古学博物館で、「叫ぶミイラ」が展示された。このミイラは「正体不明の男E」と名付けられていたが、その正体は、ファラオ暗殺を企てたという理由で絞首刑に処された王子である。通常は一般公開されていない。

www.afpbb.comエジプト考古学省が発表したDNA鑑定の結果によれば、このミイラは、ラムセス3世(在位紀元前1186年~1155年)の息子、ペンタウアー王子のものだ。

 

記録上では、ペンタウアー王子は、ティイ(王子の母、ラムセス3世の2番目の妻)と共に王の暗殺を計画した罪で絞首刑を言い渡されたとのことである。ラムセス3世がこの暗殺計画で死亡したのかは明らかになっていないが、王のミイラには喉を刺された痕跡があった。

 

なお、ミイラは、古代エジプトでは不浄とされた羊皮に包まれていたようである。

意識のアップロードは可能か

Netflixのオリジナル・ドラマ「オルタード・カーボン」に登場する意識アップロード技術「マインドスカルプト」は実現可能か、という問題に専門家が回答している。

www.gizmodo.jp

Susan Schneider(コネチカット大学、哲学/認知科学プログラム)

思考・性格・感覚などに微細な量子現象が関わっていたと仮定すると、自分自身を正確にアップロードすることは不可能。それは、ハイゼンベルグ不確定性原理が存在するためだ。また、脳の複製と意識のアップロードが可能になったとしても、複製元の脳に意識は存在し続ける。これは、脳の働きを真似するプログラムを作成したということに過ぎない。

Anders Sandberg(オックスフォード大学、人類未来研究所研究員)

意識の転送には脳の作成が必要となる。「脳エミュレーション」という脳の機能すべてをニューラルネットワークを用いてシミュレーションするという仮説も存在するが、それを実現するためには、脳をスキャンする必要がある。約1000億のニューロンは、それぞれ8,000ほどのシナプスによってほかのニューロンとつながっているが、これらのトラッキングを実現しなければならないのだ。実践に必要な3Dスキャンの情報量は莫大だが、今後数十年間のテクノロジーの発展によっては可能になるかもしれない。

中石器時代の杭刺し頭骨

スウェーデン南部のムータラ川近辺で、考古学者による発掘調査が実施された。その結果、中石器時代の狩猟採集民が残した遺物が見つかったが、それらには定説を覆すものも含まれていた。

natgeo.nikkeibp.co.jp調査によって、中石器時代の狩猟採集民の遺物としては初めて、杭が突き刺さった頭骨が発見された。この発見は、「中石器時代、死者の体には敬意が払われ、丁寧に扱われていた」という認識を覆すものとして注目を集めている。

 

発見された頭骨には、顎の骨がなく、下側の穴から杭が挿入されていた。また、同じ場所で女性と乳児の骨も見つかり、鈍器で殴られたような外傷の痕が認められた。なお、半分以上の頭骨に回復した傷痕があったため、頭を殴って殺されたわけではないようだ。男性と女性で傷の場所が異なることから、「性暴力や虐待、紛争、または文化的風習などによるものではないか」とも推測されている。

 

また、死んだ仲間へ敬意を払い、頭部を陳列して葬儀を行っていた可能性もある。そのほかにも、勝利の記念として首を狩られたことも考えられるが、敵の首を切るという風習が現れるのはずっと後の時代であり、可能性としてはかなり低い。今回発見された頭骨は、腐敗する途中で頭部が体から外れた可能性が高いため、首が切られたことを示す直接的な証拠にはならないとのこと。

 

今回の発見に関しては、議論すべき点が数多くあるため、今後も調査を続けていく必要がある。

 

レミントンが破産申請を計画

銃器メーカーのレミントンが、連邦破産法11条の適用申請を計画している。スポーツ射撃用の銃器を製造するレミントン・アウトドア・カンパニーは、債務再編中も事業を継続する。

www.cnn.co.jpヒラリー・クリントン氏が当選すれば銃規制が進むとの懸念から、2016年に銃の販売は記録的水準に跳ね上がった。しかし、実際に当選したのはトランプ大統領で、その懸念は払拭された。就任決定以降、米銃器業界は売上の低迷に直面している。

 

レミントンは、製品の不具合や銃乱射事件での使用などをめぐり、複数の訴訟も抱えている。

サメの楯鱗を空気力学に応用

サメの皮膚は楯鱗と呼ばれるウロコに覆われている。今回、楯鱗のもつ水の抵抗を減らす効果について、ハーバード大学の進化生物学者と工学者のチームが詳細な研究を行った。

natgeo.nikkeibp.co.jp実験では、アオザメのウロコについてマイクロCTスキャンを行い、飛行機の翼のモデル表面に3D印刷し、水流の中に入れた。結果として、サメの楯鱗は、抗力を小さくするだけでなく、揚力を高めていることが明らかになった。揚力を大きくし、抗力を小さくすることで、燃費を良くすることができるのだ。なお、サメはもともと水に浮くようにできているため、揚力は上向きではなく主に横向きにはたらくという。

 

この実験結果は、ウロコのデザインを利用すると、翼の空気力学的性能を大幅に向上させられることを示している。

記憶の仕組みの解読と強化

ペンシルヴェニア大学の心理学者マイケル・カハナが率いる研究チームは、機械学習アルゴリズムを使って人間の記憶の仕組みを解読。さらに、記憶力を強化することができると証明した。記憶力を強化するためには、完璧なタイミングで脳に電気信号を送ることが必要だ。

wired.jp研究では、25人のてんかん患者の脳内には100~200の電極を埋め込み、単語を記憶するときの脳のパターンと忘れるときの脳のパターンのデータを収集した。同じ試験内容のテストを2〜3回ずつ繰り返すことによって、アルゴリズムの作成に十分な量のデータが集まったという。なお、研究で用いた電極は、脳の神経活動を読み取るだけではなく、活性化させることもできたため、記憶能力の向上も同時に試みた。結果的に、脳刺激によって患者の単語記憶の能力を平均15パーセント向上させることに成功した。

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脳刺激が記憶に与える影響については、電気信号を与えるタイミングによって思い出す能力が向上あるいは低下することが既に証明されている。その時の研究結果では、低機能な状態の脳に刺激を与えると被験者のスコアが上がり、高機能な状態の脳に刺激を与えるとスコアは下がった。これは大きな発見だったが、記憶力テスト後の脳の状態と記憶のつながりしか確認されていないため、治療上は役に立たないものだった。

 

17年の難民申請が約80%増

法務省は、2017年の難民認定申請者数が1万9628人だったと発表した。この申請者数は前年比2倍弱の約80%増で最多。

www.jiji.com申請理由の多くは就労目的であると法務省は分析しており、「申請すれば日本で働ける」との誤った認識が広がっていることが急増の背景にあるとみている。

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申請者の国別内訳は、フィリピンが4895人で最も多く、ベトナム3116人、スリランカ2226人、インドネシア2038人続いた。申請が認められたのは全体で20人で、認定者はエジプトとシリアが各5人、アフガニスタンが2人。なお、上位10カ国で認定された人はいなかった。また、認定されなかったものの、人道上の配慮で45人が在留を許可された。