サムの備忘録

趣味ネタ、時々社会的なテーマ。IT関連のテーマはもう1つのブログに投稿してます。

記憶の書き換え技術の実現

PTSDなどの治療を目的とした「記憶の書き換え」は、少しずつ実現に近づいている。

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特定の記憶に関係する脳組織の物理的な変化のことを「記憶痕跡」(エングラム)という。最近の研究では、この記憶痕跡は、脳のひとつの領域に孤立しているのではなく、神経組織に広く飛び散るように存在していることがわかっている。さらに、記憶が脳内をどのように移動しているかを追跡することも可能となっているという。

 

なお、2013年に米マサチューセッツ工科大学は、マウスの脳内でひとつの記憶痕跡を形成している細胞群を操作し、誤った記憶を作りだすことに成功している。マウスの脳は人間の脳ほど発達してはいないものの、人間の記憶の仕組みを理解する助けになるとのこと。

 

また、ポジティブな記憶とネガティブな記憶が別の細胞群に保管されているのかということと、ネガティブな記憶をポジティブな記憶で上書き可能であるかということについては、現在研究が行われている。実験においては、ネガティブな状態のマウスの脳を刺激し、ポジティブな記憶を活性化させると、以前ほど強く恐怖を感じなくなるということがわかっている。このことは、「記憶の再教育」によって心的外傷の除去を行える可能性を示している。

バングラデシュの麻薬戦争

バングラデシュ政府による麻薬密売の撲滅作戦に伴う死者が200人に達した。その中には十分な裏付けがないまま容疑者として殺害されたケースも多いという。

www.afpbb.comバングラデシュでは「ヤバ」と呼ばれる幻覚作用のある麻薬が、主にミャンマーから密輸され、2億5000万~3億錠が密売市場に流入している。これに関して、ハシナ首相は5月に「麻薬密売組織から国を救うことを誓う」と宣言して、密売組織メンバーの殺害も辞さない姿勢を示した。

 

一方、バングラデシュの人権団体のハフィザ事務局長は、作戦開始以降の死者が200人に上ることを明らかにし、作戦を「超法規的な殺人」と批判している。公正な捜査に基づかないまま作戦が進むことへの危機感を示した。ゼイド・フセイン国連人権高等弁務官も事態を問題視しており、超法規的作戦をやめるように求める声明を出した。

 

遺伝性乳癌と卵巣癌に新指針

日本乳癌学会は、遺伝性乳癌と卵巣癌について診療指針を改訂した。

yomidr.yomiuri.co.jp遺伝性乳癌と卵巣癌は、遺伝子「BRCA1」あるいは「BRCA2」に変異が見つかった場合にリスクが跳ね上がるが、発症前に乳房や卵巣を切除すれば約9割防げるという。

 

今年の新指針では、2015年版の旧指針に比べて、「反対側乳房と卵巣の予防切除」は推奨度が1段階引き上げられ、「両側乳房の予防切除」は据え置かれた。

 

なお、国内の医療保険制度においては遺伝子変異だけでは「患者」に当たらないので、予防切除手術は保険適用外となる。金額的には、遺伝子検査が約20万円、片側乳房の予防切除は20万~50万円、両側乳房の予防切除は50万~100万円、卵巣切除は50万~80万円だ。

収入格差はアジア系が最大

シンクタンク「ピュー・リサーチ・センター」によるアジア系米国人の所得についての調査によると、最下位層10%と比較して、最上位層10%はその10.7倍の額を最高で稼いでいる。

www.cnn.co.jpアジア系米国人の収入は、世帯別所得の中間値算定では最高水準の報酬を得ているものの、経済格差はアフリカ系を抜いて最大の水準であるとのことだ。この格差は拡大基調にある。なお、最上位層10%の収入は1970~2016年の間にほぼ倍増しているが、最下位層の場合は11%しか増えていない。

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緑色LEDで混獲などを防止

漁網に緑色のLEDライトを取りつけることによって、海鳥やウミガメが誤って網にかかってしまう事態を防止できるようだ。

natgeo.nikkeibp.co.jp緑色のLEDが選ばれた理由としては、ウミガメに見えて魚には見えない波長であるためだ。そのため、漁獲量を減らすことはない。緑色のLEDライトを付けることで、ウミガメの混獲数は64%減少しており、ウが網にかかってしまう数も85%減少しているという。

 

大地震で古代寺院の遺構出土

昨年9月の大地震によって、メキシコ南部モレロス州のテオパンソルコ遺跡で古代寺院の遺構が出土しているのが見つかった。

www.cnn.co.jp今回出土した寺院の遺構は、1150~1200年ごろに建造されたと推定され、テオパンソルコ遺跡では最古の寺院と思われる。なお、テオパンソルコ遺跡の構造物はすべて1200~1521年の建造とされていたが。この遺構の存在によって年代特定が変わる可能性もある。

ナノキリガミで光を制御する

マサチューセッツ工科大学と中国科学院と華南理工大学の研究チームは、「ナノキリガミ」の手法を用いて光を制御する技術を開発した。 

news.mynavi.jpナノキリガミとは、厚さ数十nmの金属箔を切り紙のように加工する技術のことである。この手法は最近研究が進んでおり、複雑な形状の加工ができるようになっている。しかし、これまでのナノキリガミには機械的な機能をもたせたものが多かった。対して、今回の研究においては、ナノキリガミに光学的な機能をもたせてある。

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