サムの備忘録

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明治における西洋犬事情

戌年に合わせ、犬がペットとして飼われてきた歴史をひもとく展示企画「幕末明治 横浜犬事情」が、横浜開港資料館で開かれている。

www.asahi.comこの展示会では、開港したばかりの横浜で浮世絵に描かれた西洋犬に焦点があてられ、2月末まで約10点の関係資料が紹介されている。

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幕末から明治初期にかけて、浮世絵師の歌川貞秀は、外国人の風俗や商館などを題材に横浜で数多くの浮世絵を描いた。これらは「横浜絵」と呼ばれており、その中には洋犬も数多く描かれていた。

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江戸時代までは、一部の富裕層や猟師を除き、個人で犬を飼うことは珍しかった。集落周辺に住む里犬や町犬も、各戸で飼われていたわけではなかったという。個人で犬が飼われるようになったのは明治時代のことであり、各道府県で「畜犬規則」が定められてから、個人の所有が増えていった。それ以前は、外国人から「未開の象徴」として里犬はみなされたということもあり、処分対象になっていったという。