放射性治療薬による臨床試験

国立がん研究センターと量子科学技術研究開発機構は、悪性脳腫瘍を再発した患者に対して放射性治療薬を用いた治験を実施している。

yomidr.yomiuri.co.jp対象となっているのは、悪性度が高い膠芽腫や転移性脳腫瘍などによって再発した患者である。 2021年3月までの約3年間に、12～30人の患者を対象に実施する予定だ。順調に進めば、8～10年後には治療薬として使えるようになる見込みだという。

治験に用いられる新薬は、銅の働きによって低酸素化した腫瘍細胞に集積し、ベータ線などを放出して内部から腫瘍を攻撃するというものだという。マウス実験では、生存期間を2倍以上に延ばす効果があった。