パフィンは蛍光生物だった
体表面に青い光などがあたると違う色の光を放出する能力を「生物蛍光」というが、このような能力を持つ蛍光生物は180種類以上が報告されている。それにパフィンが新たに加わった。
natgeo.nikkeibp.co.jp英ノッティンガム大学で鳥の遺伝について研究しているジェイミー・ダニング氏が、パフィン(ニシツノメドリ)のクチバシにブラックライトを照射したところ、ネオンのように輝きはじめたとのことである。
この発見に対して、カナダのニューブランズウィック大学の鳥類学者トニー・ダイアモンド氏は、未公表だった「死んだパフィンが蛍光に光る」というデータを、ダニング氏の新発見と合わせて発表できないか申し入れた。なお、パフィンの蛍光についての論文は、現在科学誌の査読段階だ。
研究チームは次の段階として、生きたパフィンのクチバシも蛍光を放つのかを確かめようとしている。また、実験にあたって、紫外線の照射はパフィンの目を傷つけてしまう可能性を考慮して、パフィン用サングラスの開発をはじめたとのことだ。
日本最古級の陥し穴が発見
三浦縦貫道路林入口至近にある「船久保遺跡」から、旧石器時代に掘られた「陥し穴」とされる遺構27基が見つかったと、玉川文化財研究所が発表した。これは日本最古級のものだ。
船久保遺跡は、三浦半島の西側にある標高30〜40mの丘陵地に位置する、旧石器から弥生時代の遺跡だ。これまでに旧石器時代の遺構・遺物のほかに、縄文時代早期の「陥し穴」群と土器片や石器、弥生時代中期の竪穴建物跡2軒と土器片が出土している。
今回見つかった陥し穴は、ナウマンゾウやオオツノジカなどの大型動物の狩猟用に石斧類で掘られたと考えられており、長方形と円形の形状のものがあった。この時代の陥し穴は全国的に見ても稀であり、本州での発見は愛鷹山山麓(静岡県)と三浦半島に留まる。
発掘調査を行っている玉川文化財研究所では、5月13日(日)に船久保遺跡の調査成果を公開する現地説明会を開く。出土遺物の展示に加え、陥し穴を発掘状態のままで確認することができる。
トルコの絵画技法エブル
トルコの伝統的な絵画技法「エブル」の工程が動画で紹介されている。
www.gizmodo.jp「エブル」とはいわゆるペーパー・マーブリング技法のことだ。この技法では、インクが水と混ざらずに撥水しているところをクシや筆などで混ぜ、模様を紙に転写する。日本では同様の技法を「墨流し」と呼んでいる。
エブルは、本の表紙・装飾用の台紙・メモ用紙・便箋・封筒など、何にでも利用が可能。古典的ながらも、色褪せない技法として世界中で親しまれている。
アスピリン常用と膵癌リスク
収蔵品の半数が贋作の美術館
フランス南部のエルヌという村にあるテルス美術館で、収蔵する絵画140点中82点が贋作であったことが明らかになった。
www.cnn.co.jpこの美術館は画家エティエンヌ・テルスの業績をたたえる目的で開館した。テルスは、アンリ・マティスやアンドレ・ドランといった著名な画家とも親交があったことで知られる。水彩画や油彩画における初期の作風は、明るい色彩と画家の想像力を通じた表現を重視する印象派的なアプローチに特徴があるフォーヴィスム(野獣主義)に分類される。
なお、収蔵品の絵画は、時期的に存在しないはずの建物が描かれているものや、インクで書かれた画家の署名が簡単に拭き取れてしまううものがあったという。エルヌの当局は、誰が贋作を作成したかを突き止めるべく、調査に乗り出している。
100万人の遺伝情報をDB化
米国立衛生研究所(NIH)は、100万人分のゲノムのデータベース化を本格的に始めると発表した。
yomidr.yomiuri.co.jpNIHによると、18歳以上のボランティアに提供してもらった血液などから遺伝情報を解析し、健康状態や生活習慣なども調べ、10年間以上にわたって追跡調査する計画であるとのことだ。
英国で50万人規模の研究は行われているものの、100万人規模の研究は世界最大規模となる。