ヒッグス粒子の崩壊を確認
CERNのATLAS検出器によって、ヒッグス粒子のボトムクォークへの崩壊が観察された。
natgeo.nikkeibp.co.jp1960年代、物理学者のフランソワ・アングレール氏やピーター・ヒッグス氏らは、「標準モデル」をアップデートして、「現在の宇宙はヒッグス場の中に浸っており、ヒッグス場と相互作用する素粒子は2種類存在する」という理論を提唱した。この理論によると、素粒子に質量を与える要因は「ヒッグス場の中を移動するときの抵抗」であるということになる。
ヒッグス粒子については、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)によって2012年に発見されているが、「標準モデル」のヒッグス粒子とまったく一致すると証明されたわけではなかった。
「標準モデル」ではヒッグス粒子は「クォーク」(アップ・ダウン・トップ・ボトム・チャーム・ストレンジの6種類)と呼ばれる素粒子に崩壊する可能性が予言されているが、 実際のヒッグス粒子がボトムクォークへと崩壊する過程が観察されたことによって、理論が現実と一致することが示された。
ちなみに、ヒッグス粒子が崩壊するとき、クォークと反クォークが生じ、粒子の電荷の合計がゼロにならなければならない。さらに、質量についても、約58%の確率でボトムクォーク‐反ボトムクォークの対になる。
アボカドの減量効果を検証
ロマリンダ大学・タフツ大学・ペンシルベニア州州立大学・カリフォルニア大学ロサンゼルス校は、アボカド摂取と体重減量の因果関係などを科学的に調べるため、被験者を報酬付きで集めている。
www.cnn.co.jp被験者は、アボカドを毎日1個もしくは1ヵ月に2個食べる。また、該当する大学の医療施設に行き、MRIによる腹部内撮影を2度受け、ダイエット会合に毎月出席しなければならない。報酬は調査終了時に1人あたり300ドル支払われるとのことであり、希望者はアボカド24個ももらえる。
参加条件については、25歳以上で、腰回りのサイズが少なくとも35〜40インチと設定されている。妊娠中や母乳を既に与えている女性は対象外である。
学校でのコーヒーの販売禁止
韓国の食品医薬品安全庁は、カフェイン量の多い飲料の小中高校内での販売を全面禁止すると発表した。今月14日から実施予定だ。
www.jiji.com韓国では2013年時点で学校での販売は禁止されていたが、教師向け自販機は例外とされていた。なお、韓国貿易協会の統計では、韓国人は1人当たり年平均512杯のコーヒーを飲んでいる。
ハエのサナギに寄生したハチ
ハエのさなぎの化石55個を調査した結果、寄生バチが発見された。
natgeo.nikkeibp.co.jp今回見つかった寄生バチの中には、未知の種が4つ含まれていた。また、現代の寄生バチとは全く異なる種もあるため、2つの新しい属がつくられた。なお、1つ目の属には「ゼノモーフィア」(Xenomorphia)という名称がつけられたが、これの由来は映画「エイリアン」に登場するモンスターだ。
寄生虫の化石が見つかったのは今回が初めてではなく、線形動物・舌形動物・寄生バエなどの化石も発見されている。しかし、古代の寄生虫が宿主の中から見つかるのは極めて珍しいとのことだ。
肉代用食品に関する州法発効
肉を想起させる名称で肉代用食品を販売することを禁止する新たな州法が、ミズーリ州で発効した。
www.afpbb.comこの新法は、ミズーリ州の有力な肉牛生産者団体によって提唱されたものであり、5月に議会の承認を得た。対象は豆腐ハンバーガーや野菜ソーセージなどだ。今後ミズーリ州では、動物由来のものは肉と名乗れないことになる。