秘密警察組織シュタージ
旧東ドイツにかつて存在した秘密警察機関「シュタージ」。
この組織は、当時の東西ドイツの人々を厳しい監視下に置いていた。
シュタージによって収集された機密文書は、
アーカイヴ化されており、申請を行えば閲覧も可能だ。
1950年の設立以降、1989年のベルリンの壁崩壊に至るまで、
シュタージは40年にわたって東西ドイツの人々を監視下に置いていた。
ちなみに、シュタージは極めて巨大な組織であり、
最盛期には9万人もの正規職員とIMと呼ばれる
非公式の密告者17万人以上を抱えていたといわれる。
シュタージが監視対象者についてまとめた膨大な機密文書は、
現在も「シュタージ・アーカイヴ」としてベルリン市内に保管されており、
閲覧申請者の総数は160万人以上に上るという。