サムの備忘録

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飲酒の習慣と健康との相関

90歳以上の人が対象のカリフォルニア大学の研究プロジェクト「The 90+」で、運動の習慣よりも飲酒の習慣の方が死亡率減少と関連性があると示された。

gigazine.netThe 90+は、「Leisure World Cohort Study」(LWCS)の被験者1万4000人に対する追跡調査のことであり、「何が人を長寿にするのか」を明らかにすることが研究の目的である。

 

調査の結果、「アルコールを1日に1~2杯飲む」被験者は「お酒を飲まない」人に比べて死亡率が18%低いことが判明した。一方で、「運動を1日に15分~45分行う」人の死亡率は「運動しない」人よりも11%低いという結果だった。そのため、運動による影響よりもアルコール摂取による影響の方がわずかに大きいといえる。このほか、「1日に2時間を趣味に割く」人は死亡率が21%低く、「コーヒーを1日2杯飲む」人も死亡率が10%低かった。

 

なお、別の研究では、「週に1度お酒を飲み過ぎる」50~60代は「20年以内に亡くなる」確率が2倍になることが示されている。このように、アルコールの過剰摂取が寿命を縮める可能性を示す研究結果も数多く存在するため、適度な量の飲酒で抑えることが無難ではある。

 

また、この調査結果では因果関係は証明されていないため、「健康状態がよい」高齢者は「適度な飲酒」が可能であることを示しただけであるとも捉えられる。「適度な飲酒は健康を促進する」と結論付けるためには、さらなる研究が必要だ。