サムの備忘録

趣味ネタ、時々社会的なテーマ。IT関連のテーマはもう1つのブログに投稿してます。

フンボルトモモンガ

米国の太平洋岸北西部で新種のモモンガが見つかった。

博物学者アレクサンダー・フォン・フンボルトに敬意を表して、

Humboldt’s flying squirrelという英名が付けられたとのことだ。

natgeo.nikkeibp.co.jp

今回発見された新種を追加すると、

アメリカ国内のモモンガの分布は以下のようになっている。

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北米西海岸に生息するモモンガは、従来、

北方種であるオオアメリカモモンガに分類されていた。

 

しかし、オオアメリカモモンガに比べると、

西海岸に生息するモモンガはどれも不可解なほど体が小さく

暗い色をしていることにアーボガスト氏は気づいていたらしい。

 

また、DNAを分析すると、北方種と南方種のモモンガでは

グループ間に遺伝子流動が起こっていたとのことだが、

北方種と西方種の間では遺伝子流動は全くなかったことが確認された。

 

遺伝子流動がないことは、北方種のモモンガの生息域が拡大した時期に

接触があったにも関わらず、交雑はなかったことを示している。

 

この結果について、アーボガスト氏は

グループ間の交雑自体が不可能であったからではないかと、

推測したようだ。

 

北米全域から集められた185個体のDNA分析を行った結果、

アーボガスト氏の見解が裏付けられ、西海岸生息のモモンガは

新種に分類するのに十分だと判断されたようだ。

 

水素の高効率生成

阪大ISIRは、黒リン・金ナノ粒子・チタン酸ランタンから

可視光・近赤外光応答型光触媒を開発したとのことだ。

news.mynavi.jp

この光触媒は、層状の黒リンとチタン酸ランタンでつくった

超薄膜に金ナノ粒子を合成した複合体である。

 

黒リンは可視光・近赤外光に応答する光増感剤、

金ナノ粒子は可視光に応答する光増感剤として作用し、

チタン酸ランタンに励起電子が移動する。

 

このとき、プロトン(水素イオン)の還元が起こることで、

効率よく水から水素を生成することができる。

 

従来の光触媒では紫外線しか利用できなかったので、

太陽光エネルギー変換効率が低かった。

 

しかし、今回の研究を応用すると太陽光による

水素生成の効率化が可能となるため、

水素社会の実現も現実のものとなるのではないか。

サムライジャックの復活

アメリカのアニメ番組「サムライジャック」の

新シリーズが、13年ぶりに放送されている。

wired.jp前作までは1話完結のストーリーだったが、

シーズン5では連続したストーリー展開となっているようだ。

www.youtube.com

古代ローマ軍の鉛弾

1900年前にローマ帝国軍が使用した投石器について。

 

この投石器で発車した鉛玉のストッピングパワーは、

現代の.44マグナム弾に匹敵すると言われている。

natgeo.nikkeibp.co.jpドイツで行われた実験によると、重さ50グラムの鉛弾を

熟練者が発射した場合のストッピングパワーは、

.44マグナム弾よりもわずかに小さい程度だった。

 

別の実験からは、120メートル離れたところにある

人間より小さな標的に鉛弾を命中させられることも明らかになっている。

 

この鉛玉と関連して、バーンズウォークの遺跡で

発掘調査が行われたとのことである。

 

今回の調査を行った人物は、英トリモンティウム・トラストの

研究者であるジョン・リード氏と、

ダンフリーズ・アンド・ギャロウェイ州評議会

考古学者であるアンドリュー・ニコルソン氏だ。

 

2人はバーンズウォークの丘の遺跡について解釈が分かれていたので、

決着をつけるために、ローマ軍の鉛弾を探したとのことだ。

 

発掘の結果、金属探知機が示したとおりの場所から、

ローマ軍の投石器で使う鉛弾が400個以上も見つかった。

さらに、バリスタ用の石弾も2個発見されている。

 

最終的には、金属探知機の反応の94%は、

ローマ軍の鉛弾に対してであったことが確認されたようだ。

 

また、研究チームが反応のあった場所を分析した結果、

先住民の砦の南側にあった長さ460メートルの塁壁に、

多数の鉛弾が集中していることがわかった。

 

この塁壁はローマ軍の野営地の真上に位置しており、

砦の北側の塁壁にも鉛弾が集中している箇所があったため、

砦から脱出しようとする先住民を攻撃したのだと推測される。

 

当時のローマ皇帝であるアントニヌス・ピウスは、

バーンズウォークを見せしめに、戦勝を上げ、

手ごわい先住民を征服しようとしたのかもしれない。

企業のコスト率

上場企業のコスト削減が進んでおり、売上高に対する

コスト比率は00年以降で最低となったとのこと。

 

事業のリストラクチャリングによって本業の収益性が

改善した状況下で、さらに資源安などが追い風として働き、

減収増益決算を支えた結果だということらしい。

 

また、売上高販管費率も低下傾向が続いている。

人件費や研究開発費の増加で販管費が増加している場合でも、

販管費の伸び以上に売上高が拡大しているため、

販管費率が減少しているとのことだ。

 

18年3月期は上場企業全体では増収増益を確保する見込みだが、

一段とコストを削減することは難しいとの見方も多い。

人手不足で人件費を増やさざるを得ない企業も多いのではないか。

高次の意識状態

LSDなどの幻覚剤を用いることで、通常の感覚を

卓越した知覚が得られることが科学的に証明されたようだ。

wired.jp

今回の研究により、サイケデリックな薬物の影響下にある脳は、

通常よりも統合性に欠け、予測しづらくなることがわかった。

このような状態は「高次の意識状態」と呼ばれている。

 

高次の意識状態では、視覚に関する脳の部位が活性化し、

「神経活動の多様性」が増加するということだが、

通常の状態よりも優れているというわけではない。

 

では、どのような状態であるのかというと、

起床時よりもさらに脳神経の繋がりが多様化した

状態であるというだけなのだという。

 

サイケデリックな薬物の影響下で意識が拡大するときに

癒しの効果が見られることは知られているので、

今回の研究などを通じて理解を深めることによって、

鬱病の治療に役立てることができるかもしれない。