フンボルトモモンガ
米国の太平洋岸北西部で新種のモモンガが見つかった。
Humboldt’s flying squirrelという英名が付けられたとのことだ。
今回発見された新種を追加すると、
アメリカ国内のモモンガの分布は以下のようになっている。
北米西海岸に生息するモモンガは、従来、
北方種であるオオアメリカモモンガに分類されていた。
しかし、オオアメリカモモンガに比べると、
西海岸に生息するモモンガはどれも不可解なほど体が小さく
暗い色をしていることにアーボガスト氏は気づいていたらしい。
また、DNAを分析すると、北方種と南方種のモモンガでは
グループ間に遺伝子流動が起こっていたとのことだが、
北方種と西方種の間では遺伝子流動は全くなかったことが確認された。
遺伝子流動がないことは、北方種のモモンガの生息域が拡大した時期に
接触があったにも関わらず、交雑はなかったことを示している。
この結果について、アーボガスト氏は
グループ間の交雑自体が不可能であったからではないかと、
推測したようだ。
北米全域から集められた185個体のDNA分析を行った結果、
アーボガスト氏の見解が裏付けられ、西海岸生息のモモンガは
新種に分類するのに十分だと判断されたようだ。