生命の起源
生命の起源について新たな発見があったようだ。
同分子細胞生物学・遺伝学研究所が発表した論文によれば、
液滴は細胞のように分裂する傾向を持つとのこと。
このことは、有機物の濃縮されたスープから
生命が自然発生する可能性を肯定する根拠となる。
今回の発見について、
カリフォルニア大のデヴィッド・ディーマー氏は、
慎重な態度を崩していないようだ。
「膜なくして進化なし」説を長らく擁護する彼は、
「現在の細胞分裂の複雑な過程とはかけ離れている」という旨の
発言をしており、生命の起源との関連性は不明としている。
しかし、この意見に対して他の研究者たちからは、
徐々に複雑化が進んだことによって、原子細胞が
膜を獲得した可能性も考えられるとの反論も出ている。
どれほど液滴の分裂メカニズムが生命の発生に関連しているかは、
今後の研究によって明らかになるのではないだろうか。