ハイパーループの試験走行
Hyperloop Oneは、米ネバダ州の砂漠に建設したテストコースで
ハイパーループの試験運転を行い、最高速度時速310kmを記録した。
イーロン・マスクが考案した次世代輸送システム「ハイパーループ」の
実現のために設立された、企業Hyperloop Oneは、7月末に輸送用ポッドの
試運転を実施した。全長約490mのコンクリート製チューブ内で、約5秒で
時速310kmに到達したとのことである。
ハイパーループは、磁気浮上技術と真空状態を利用することによって、
高速走行を実現している。磁気浮上技術は磁気のみで物体を浮上させる
技術だが、リニアモーターカーなどの高速鉄道でも採用されている。
今回の試運転によってハイパーループの実現に一歩近づいたが、
実用化に至るためには、ほぼ真空の状態を崩さずに乗客や貨物を運ぶ
技術のほか、安く運営するための工夫や、駅の設計・建設、公共機関の
関係者たちから建設の合意などが必要になる。