世界の都市総合ランキング
2017年版「世界の都市総合ランキング」が公開された。東京は、
昨年初めて3位に浮上し、「交通・アクセス」や「文化・交流」の
分野で今年もスコアを伸ばし、2位のニューヨークとの差を縮めた。
ランキングは経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、
交通・アクセスの6分野から都市の総合力を評価。国内総生産や
研究者数、国際コンベンション開催件数など合計70指標を使って
算出する。
東京の総合スコアは1354.7で、ニューヨークとの差は46ポイントから
31ポイントまで縮めた。今回の結果には、東京オリンピック開催を控え、
インバウンドの受け入れ体制を整えていることなどが寄与している。
一方で、東京が強かった「経済」分野は、為替の円安、GDP成長率や
経済自由度の低さ、法人税率の高さなどが響いて、前年の1位から4位に
転落した。「居住」分野についても「社会の自由度・公平さ・平等さ」
の低さが響いて前年の6位から今年は14位に落とした。
スコアを伸ばした「文化・交流」の分野でも、ロンドンやアジアの
他の主要都市に比べて、五つ星ホテルなどのハイクラスホテルが
少ないことも今後の課題となっている。