九州でエイズ感染急増
エイズの感染者数は全国的には減少か横ばい傾向にあるが、
福岡県を中心に九州ではHIV感染者が急増している。
国のエイズ発生動向調査によると、2016年の福岡県での感染者
および患者の新規報告者数は過去最多。昨年比で61%増えており、
40~50歳以上の感染が特に増加している。
また、佐賀と熊本も過去最多となっており、地域別では九州は32%増。
ちなみに、関東・甲信越は4%増、近畿は11%減である。
2015年の新規報告者数について、全国の感染者・患者の内訳は
日本人男性が約9割であり、約6割は同性間性的接触が原因だった。
福岡県も全国の傾向と同様だが、全国データでは患者比率が3割程度
であるのに対して、福岡県の患者比率はほぼ半数で、発症してから
報告されるケースが際立っている。そのため、実際の感染者は
報告よりもかなり多いと指摘されている。