TPP11と日欧EPAの経済効果
政府は、環太平洋連携協定の発効に伴い、GDPが実質で7兆8000億円
押し上げられる(約1.5%の上昇)との試算を公表した。しかし、その
経済効果は、米国が参加した場合の試算である13兆6000億円から4割減
の大幅な落ち込みとなる。
www.jiji.comまた、今月妥結した欧州連合との経済連携協定(EPA)では、実質GDPが
5兆2000億円のプラス効果(約1%の上昇)を見込んでいる。
試算では、非関税障壁などについても幅広く考慮されている。物流や
電子商取引などの域内貿易規制が統一されれば、輸出入コストが減り、
貿易量の増加が期待される。
なお、両協定の経済効果のうち半分は、貿易円滑化に伴う生産性の向上
による所得拡大・消費促進・雇用増加という、中長期的な循環効果で
占められている。