EU離脱による英国経済の低迷
レゾリューション財団の報告書によると、英国経済は、2019年3月に
予定している欧州連合からの離脱に伴って低迷し、実質的な賃上げは
20年近く見込めないことが予想されるとのことである。
www.cnn.co.jpレゾリューション財団は、2025年までインフレ調整後の平均収入は
世界金融危機前の水準を下回る状況が続くと予想している。また、
統計調査の開始以来、最も長期にわたって生活水準の低下が続くとも
予想している。
なお、英予算責任局(OBR)は、今年の成長見通しを2%から1.5%に
引き下げ、生産力の低迷で2021年まで成長は見込めないと予測する。
この予測をもとに、2022年の時点でも実質賃金は世界金融危機前の
ピーク時の水準を1000ポンド下回るとの見通しを、レゾリューション
財団は示した。
IFSの予測でも、2021年の1人あたりの経済生産は、昨年3月時点での
予想を3.5%下回る見通し。経済的損失は650億ポンドに及び、20年に
わたって収入の伸びが失われる危険があると、警告している。