サムの備忘録

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ホホジロザメと高気圧性渦

サテライトタグを用いたホホジロザメの追跡調査が大西洋西部で行われた。その結果、外洋においてホホジロザメは、「高気圧性渦」という暖水渦に潜って、全体の4分の3以上の時間を過ごしていることが判明した。

natgeo.nikkeibp.co.jp追跡調査の対象となった2匹のサメは、追跡した日数の最大40%を水深約183メートル以深で過ごしていたとのこと。なお、水深200~1000メートルの範囲は「トワイライトゾーン」と呼ばれ、バイオマス(生物量)は地球上の海産物の漁獲量の100倍に等しいといわれている。バイオマスの値については、暖水の渦で最も高くなることがわかっている。

 

また、暖水渦は周囲の海よりわずかに温度の高い海流が交わることで作られるため、渦の中では熱が通常よりも深く入り込むことができ、トワイライトゾーンまで届く。このような暖水渦の構造のおかげで、ホホジロザメは比較的簡単に深海に潜ることができ、体を冷やすことなく餌を取れるのではないかと考えられる。