サムの備忘録

趣味ネタ、時々社会的なテーマ。IT関連のテーマはもう1つのブログに投稿してます。

カッシーニの捉えた衛星

探査機「カッシーニ」が撮影した、土星の衛星「エンケラドス」の

写真が公開されている。これは、探査機に搭載された狭角カメラで

赤外線・緑色・紫外光フィルターを使って撮影されたデータを

合成処理したものである。

wired.jp

直径504kmのエンケラドスの表面には、「タイガーストライプ」と

呼ばれる青緑色の割れ目が存在するが、これは粗粒子または結晶質の

水氷からなるものである。

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タイガーストライプからは、水素分子や塩類などを含む蒸気が

噴出されていることが確認されている。このことが意味するのは、

エンケラドスには海水が存在する可能性が高く、生命が生存できる

可能性があるということだ。

www.youtube.com

レタッチ写真に表示義務

デジタル編集で加工されている場合は、モデルの写真に

「Photographie retouchée」(レタッチされた画像です)

というラベルを表示することが、フランスで義務付けられた。

表示を怠った写真には広告制作費の30%が罰金として課される。

www.france24.com

非現実的なプロポーションに加工したモデルの写真を広告に使用する

ことがファッション業界では蔓延しているが、これは誤った「理想体形」

のイメージを与えてしまっていると、批判されている。その対策として

この法律は導入されたのである。

 

今回のことを受けて、写真提供サービス「Getty Images」は

「モデルの体形が実際よりも痩せてみえたり、あるいは体の一部が

大きくみえたりするように、レタッチされた写真を禁止する」と発表。

10月1日以降にアップされた画像に対して、このルールを適用する。

 

なお、髪の色や鼻の形、肌のシミなどの加工は、この法案では対象外だ。

16世紀スウェーデンの軍艦

 

1564年の海戦で沈没したスウェーデンの軍艦マルス号を、

海底をスキャンして3Dデータを取得することによって、

海事考古学者たちは3Dイメージで再現することに挑戦している。

natgeo.nikkeibp.co.jp

セーデルトーン大学のヨハン・レンビー氏が率いる研究チームは、

ここ数年にわたって、マルス号の写真撮影やスキャンを行ってきた。

 

マルス号は、エリク14世の旗艦で、3本のマストを持つ全長60メートル

の大型軍艦だった。デンマークとドイツの連合軍を相手にした1564年の

戦いで、バルト海エーランド島近くに沈没している。

 

潮の流れの遅さや水温の低さなどの好条件が重なったため、

船体の保存状態がよいことが、最初の調査でわかっている。

 

莫大なコストがかかり、破損の可能性もあるため、船の引き揚げは

行われない。そのかわりに、写真測量とマルチビーム・ソナーによって

記録され、船体や海戦現場の再現が行われる。

センチュリーが全面改良

トヨタ自動車は、最高級セダン「センチュリー」を21年ぶりに

全面改良し、2018年半ばに発売すると発表した。

www.jiji.com

現行モデルに搭載されているV12エンジンは廃止され、トヨタ

直噴技術「D-4S」を採用した5リッターV8エンジンを新たに

搭載することによって、低燃費・高出力化を実現する。また、

ハイブリッドシステム(THSII)を組み合わせることで、

クラストップレベルの低燃費を追求した。

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トランスミッションには2段変速式リダクション機構を搭載し、

静かで滑らかな走行を実現させており、そのほかにも、

新開発タイヤの採用などによって走行安定性と乗り心地を改善。

 

安全面でも、衝突回避支援システム「トヨタ セーフティセンスP」、

ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラートなど

の装備を採用している。

 

2017年10月25日から11月5日まで東京ビッグサイトで開催される、

東京モーターショー2017で初披露され、2018年に発売予定。

マイクロ流体チップへの定着

理化学研究所は、細胞や生体分子の機能を損なわずに、

マイクロ流体チップ中にパッケージングする手法を開発した。

news.mynavi.jp

マイクロ流体チップを用いると、少量の細胞・試薬での実験や分析時間の

短縮が可能となるため、実験効率化に貢献することが期待されている。

 

従来は、2枚のガラス板を貼り合わせた後で、微細流路内にタンパク質や

細胞などを注入していた。この処理方法は、流路が閉空間であるため、

細胞や生体分子を流路内の所定の位置へ定着させることが難しく、

実用には壁があった。

 

その点をふまえて、研究チームは、細胞や生体分子を所定位置にあらかじめ

定着させた後、ガラス板を貼り合わせて、流路を形成する手法を検証した。

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その結果、表面が活性化されたガラス板を2枚重ね合わせ、450ニュートン

力を2時間加えることで、ガラス板の貼り合わせが可能であるとわかった。

また、貼り合わせ時の温度が高くなるにつれて、マイクロ流体チップの

耐圧性能が向上することもわかった。

 

さらに、マイクロ流体チップの作成後、微細流路に培養液を注入し、

5日間細胞を培養して光学顕微鏡で観察したところ、微細流路内で

細胞が維持されている様子が確認できた。このことは、従来法では

特に難しいとされていた、微細流路内への複数種類の細胞の区画定着が

実現できたということを示している。

 

このマイクロ流体チップを利用することで、医療分野では患者への

侵襲を最小限に抑えた検査法の開発が可能になるという。

野放しにされる自動小銃

ラスヴェガスで2017年10月1日に起きた銃乱射事件では、

違法な自動小銃あるいは改造銃が使われた可能性が高い。

wired.jp

銃の改造や自動化は、米国国内では野放しとなっているのが現状だ。

たとえば、半自動小銃にオートシアを組み込んで全自動小銃にする

という違法改造は、ハンドドリルとボール盤さえあれば、誰でも行える。

 

本体を改造しなくても、スライドファイアやバンプストックと呼ばれる

ツールで半自動小銃を全自動小銃に改造することもできる。

これらのほかにも、ヘルファイヤー・トリガーやガットクランクなどの

パーツを引き金に固定し、一度に発砲可能な弾数を増やす手段も存在する。

 

なお、上記のようなツールは必ずしも違法ではない。1986年以降、

アメリカでは自動小銃が禁止されているが、ATFは「1度引き金を引いて

複数発の銃弾が発砲される場合のみ」自動小銃と認定しているため、

補助装置によっては法律上のグレーゾーンとして扱われるケースも多い。

 

また、本物の全自動小銃を合法的に所有することも可能のようだ。

1986年以前に製造され、一般市民に所有されている自動小銃は、

法律の適用を免除されているので、それらを中古で買えば

完全に合法なマシンガンが入手可能である。

 

法律適用を免除された場合でも、自動小銃は多くの州で持ち込み

禁止だが、規制のない州も存在する。ネヴァダ州にいたっては、

自動小銃の所有数や弾倉サイズについても制限がなく、

自動小銃に改造された場合の危険性をさらに高めている。

 

ヤドクガエルの神経毒耐性

ヤドクガエルはモルヒネの200倍も強力な毒を蓄えているが、

その毒は自身にはたいして影響を及ぼさない。なぜかというと、

ヤドクガエルの神経系は神経毒への耐性を有しているからである。

natgeo.nikkeibp.co.jp

毒ガエルは、毒をもつダニやアリを食べることによって毒を体内に

蓄えており、獲物を麻痺させるタイプの毒を使うのが一般的だ。

 

一部の毒ガエルがもつエピバチジンは、モルヒネのような性質を

有しており、アセチルコリンという神経伝達物質の受容体に結合して、

その正常な働きを妨げる。

 

今回の研究において、エピバチジンを利用する毒ガエルのDNAの

塩基配列を調査したところ、アセチルコリン受容体の遺伝子が

わずかに変異していることが突き止められた。この変異によって、

毒ガエルのアセチルコリン受容体は、アセチルコリンとは結合するが、

エピバチジンとは結合しないため、自身の毒の影響を受けずに済む

ということのようである。

 

なお、エピバチジンには、強力でありながらも依存性のない鎮痛効果が

あることが知られており、非麻薬性の鎮痛薬の開発にも期待がかかる。

エピバチジンが結合するアセチルコリン受容体は、ニコチン依存症にも

関わるため、ニコチン依存症の治療薬にもつながるかもしれない。

 

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